環境に優しい断熱材、炭化コルクってどんな素材??
地中海沿岸に群生するコルク樫という植物の樹皮を剥がしてつくられるコルク。
その最もメジャーな利用方法と言えば、ワインの栓ですよね。
これはコルクの持つ多気孔で弾力に富む性質や水をほとんど通さない高い気密性を活かした使い方と言えるのですが、実は全体消費量のの15%に満たないそう。
びっくりです(笑)
そんな馴染み深いコルクを、炭化させて作ったのが炭化コルクなのです!
炭化コルクってどうやって出来てるの??製造方法を見てみよう!
工場に集められたコルクを高温で蒸し焼きにし、炭化させていきます。またコルク自身の樹脂の力で圧着させて、ブロックにしていきます。接着剤等を使用しないため、100天然素材の建材が出来上がります。
- 職人によってコルク樫から樹皮を丁寧にはぎとる。
- 伐採したコルクの樹皮を集め、天日で乾燥させる。
- 商品としては使用出来ないバージンコルクやコルク栓、カスなどを集め、製造工場へ
- 蒸し焼きにし、コルクの樹脂成分だけでブロック状にしていく。
炭化コルクがエコロジー素材と言われる理由
コルク樫はポルトガル、スペイン、南フランス、北アフリカなどの地中海沿岸地域に群生している植物で、寿命が150~200年と言われています。伐採せず、樹皮だけを剥がすことが出来ので、羊の毛を刈るように丹念に樹皮だけを剥ぎ取ります。コルク樫は再生力が強く9年の歳月を経てまた樹皮を再生することが出来ます!
木を伐採せずに採取することが出来るので、植物にも人にもやさしいと言うワケ。
また植樹して初めて採れる樹皮のことをバージンコルクと言うのですが、木が成長する過程で割れてしまったり、凸凹してしまい、素材を生かすような加工製品には向かなくなってしまいます。
炭化コルクはこのバージンコルクや商品価値のないコルク栓や栓を製造した残りカスなどを集めて作られる事も、エコ素材と言われる理由ではないでしょうか。
炭化コルクを断熱材として使うメリット・デメリット
こちらの記事で炭化コルクのメリットについて紹介してるのでこちらではサラリと。
メリット
・ハニカム構造になっていて高い調湿性能をもっている
・炭化する事で消臭効果が期待できる
・空気を沢山含むことが出来るので断熱性に優れている
・素材が柔らかいので吸音性や防音性に優れている
・スベリンという蝋の様な物質が虫やダニを寄せにくくする
・炭化する事で腐りにくくなる
・漆喰と相性が良く、耐火性が向上する
・天然なので自然にかえる
デメリット
・グラスウールやロックウールと比べるとコストが高い
まとめ
エコロジーで歴史のある自然素材のコルク
これからの私たちの暮らしを豊かにしてくれる素材として。
また次世代に自然環境や恵みある地球を残していく取り組みとしても。
是非多くの方に知って頂きたい建材のひとつです。
さて、いかがだったでしょうか?
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