流行色 色とココロ2023年10月25日(水)
流行色は、世相を反映するといわれています。
景気の悪い時は、ダークカラーが選ばれ、
景気回復の兆しが見えると
明るい色が流行色になる傾向があります。
色選びには、人の心が関係し、
色により心は影響を受けることがあります。
日本で色に関する組織の一つとして、
1953年設立の一般社団法人 日本流行色協会
(JAFCA)があります。
テーマカラーとして、特定分野だけではなく
その年を象徴するさまざまなキーワードを包含した色を
毎年、選定し、公表しています。
2020年 ヒューマンレッド
「豊かな感情」「未来を創る行動力」「スポーツそして高揚感」
(東京オリンピック開催予定の年でしたね)
2021年 ゼロホワイト
「ゼロ」から考える
真実を見抜く「知性」と「清廉潔白さ」 「清潔さ」
2022年:ジョリーコーラル
前に進む力 鮮やかな世界 楽しみの再確認 瞬発力
2023年:ルミナスイエロー
多様性、つながる、広がる、共生、癒される、
光る、immaterial(非物質)、適温、
グラデーション、浸る、境界があいまいになる
一方「時代の色」として、
あらかじめ選んだ15色から投票で選ばれた色は
2021年、2022年ともにグレーでした。
コロナへの不安や閉塞感からの影響ですね。
日本のインテリアでは、数年前から
グレイッシュカラーが好まれています。
有彩色にグレーが混ざった
落ち着きのある、やさしい色合いです。
癒しを求めている無意識のあらわれかもしれません。
そして、オープンスタイルの要望がふえているキッチン。
その流れの一貫で、インテリアの一部として
色や素材を選ぶ方が増えてきました。
近年の特徴的な動きとして
各キッチンメーカーが「黒」を製品化していること。
高級感がある
スタイリッシュでかっこいい
部屋が暗くなりすぎる
汚れが目立つ
など、いろいろな記事が見られるようになりました。
色とココロは、密接につながっていますね。