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ワインの栓が断熱材?(炭化コルクの優れた断熱性)

2023年4月28日(金)

「炭化コルク」とは?

炭化コルク(たんかこるく)は、コルク樫の表皮から取れるものの中から、商品にならないバージンコルクや、ワイン栓に使うコルクの残りなどを廃棄利用し、800度もの高温で加熱処理し炭化させたものです。
廃棄となるコルクの粒を型にはめ込み、高温の蒸気加熱と圧力を加えて炭化コルクを生産します。その時にコルク自身のヤニで固形化し、接着剤を使用する必要がないため、化学物質を使わない、まさに天然コルク100%の優れた建築素材が誕生するのです。

炭化コルクはエコロジーな天然素材

コルク樫の寿命は150~200年。樹齢20年ごろからコルク樹皮が収穫できるようになります。この時にはコルクの木を切り倒してしまうのではなく、丹念に樹皮だけを剥ぎ取ります。コルク樫は再生力が強く8年から10年の歳月を経て樹皮を再生します。
初めて収穫するバージンコルクとセカンドコルクは、樹皮の凹凸が激しく硬いためワイン栓として使用することができないため、炭化コルクの原料として採用されています。3度目以降に収穫されるコルクからは、ワイン栓を抜いた後の端材を使用しています。

自然が育んだ大切な天然素材コルク。いつまでもその資源を大切に、緑豊かであることを願い利用しています。

炭化コルクの特長

断熱性能

1立方センチメートルあたり4000万個の空気を内包した微細な細胞から構成されている炭化コルクは、優れた断熱性能(0.038W/m・k)を持っております。また、炭化させる前のコルクは、宇宙飛行士の安全確保を目的にスペースシャトルの断熱材にも利用されています。

調湿性能

炭化することでコルクの気泡部分が開き、空気中の水分を吸収したり吐き出したりする性質を持つようになります(自己吸放湿性能)。乾燥した冬、ジメジメした夏、この炭化コルクが湿気をコントロールします。

吸着効果

吸着効果を持つ炭化コルクは、ホルムアルデヒドやVOC(揮発性有機化合物)等の有害物質を吸着・除去・消臭する働きがあります。

防虫性能

コルク樫の木は、虫から身を守るために忌避成分のあるスベリンという物質があり、アレルギー・アトピーの原因となるダニを寄せつけない住環境を作ります。

防音性能

炭化コルクには優れた防音性と吸音性があります。(1,000~2,000ヘルツの音を吸音)。また、衝撃吸収性により、音の振動を遮ります。これにより、従来の高断熱・高気密住宅の「音が響く」という弱点を解消します。

大得工務店では、優れた断熱材として「炭化コルク」を使用しています。


大得工務店の無添加住宅モデルハウスの断熱材も、もちろん炭化コルクを使用しています。残念ながら建物が完成した現在では、炭化コルクの上から漆喰を塗ってしまったために実物をご覧いただくことはできませんが、構造見学会などで建設途中の注文住宅をご覧いただける機会もございます。
大得工務店は、昔ながらの天然素材を使用しているのに現代の建材よりも快適なお住まいを提供し、

ご家族の笑顔と自然の未来の為に「誰もが」「普通に」「安心して」100年は住める家を建てたいと考えています。

 

 

家を建てたい!ハウスメーカー?工務店? 注文住宅・リフォームは業者選びが重要です。

大得工務店(神奈川県横浜市南区)設計の無添加住宅は、漆喰の壁、無垢材の床、

自然素材の建具や住宅設備で室内の空気環境を安心快適にしてくれます。

自社の大工さん達と一丸となり、ご家族の笑顔と未来の為に100年住める家を目指したいと考えております。

戸建・一軒家・マンションアパートリノベーションをお考えの際はお気軽にお問合せください。

大得工務店「空気の考え方」 | 家づくり | 施工事例 | もご覧ください。

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