結露の仕組みを数字から考えてみましょう2022年11月4日(金)
「今日の湿度は○○%です。」
天気予報でよく聞くフレーズですが、本当の意味はあまり理解されていません。 この場合の湿度とは「相対湿度」とよばれるものです。 空気は温度によって含むことができる水蒸気の量(飽和水蒸気量)が異なり、暖かい空気ほど多くの水蒸気を含むことができます。 「相対湿度」とはこの飽和水蒸気量に対して、実際に存在している水蒸気(絶対湿度)の割合のことをいいます。
結露のメカニズム

屋外の温度が10℃で湿度が25%とします。
この時の水蒸気量は9.4mg/m3×25%=2.35mg/m3
暖房の効いた室内の温度が30℃で湿度は40%とします。
この時の水蒸気量は30.3mg/m3×40%=12.12mg/m3
屋外と室内の水蒸気量に9.77mg/m3の差があることがわかります。
室内の暖かい空気が窓に接したときに急激に空気が冷やされ「飽和水蒸気量」を超えると余分な水蒸気が水に変わります。これが結露です。
結露が発生する場所は窓、壁等の外気と接している部分が多いことがご理解いただけたと思います。
無添加住宅の壁はしっくい塗りで仕上げていて、しっくいには調湿機能がありますので、多少の結露はしっくいが吸収してくれます。
これがビニールクロスの壁の場合は、余分な水蒸気は全て水分となって壁に水滴となって発生するのです。
外気温と室内の気温の差が大きければ大きいほど結露する水蒸気の量が多くなりますので、暖房を効かせすぎるのにも注意しましょう。
住宅を考えるときに「断熱」が重要だと言わるのにはこのような要因があったわけです。
建物が完成した後に断熱を追加でやることは現実的には困難ですので、最初の計画をしっかりとたてましょう。
大得工務店のモデルハウスでは、炭化コルクの断熱材やしっくいの壁で結露が起きにくい室内環境を実現しています。昔ながらの天然素材を使用しているのに現代の建材よりも快適なお住まいを提供し、ご家族の笑顔と自然の未来の為に「誰もが」「普通に」「安心して」100年は住める家を建てたいと考えています。
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