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自然素材の魅力~その4~(米のり)2022年5月6日(金)

大得工務店が手掛ける自然素材しか使わない無添加住宅では、木と木を貼り合わせるための接着剤として「米のり」を使用いたします。
米のりとは字の通りで、ご飯を使って作る天然の接着剤です。昭和生まれの方でしたら、封筒に封をするときにご飯粒でくっつけた記憶のある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

大工さんの朝一番の仕事とは?

ご飯は天然の接着剤
ご飯は天然の接着剤
「米のり」は、日本では奈良時代のころから建具などの接着剤として「続飯(そくい)」として使われだしたようです。そのため昔の大工さんの朝一番の仕事は、炊いたご飯を木板の上で竹ベラでこねて米のりを作ることだったとのこと。
米のりはご飯を練って作るため、当然のように揮発性有機化合物(VOC)による室内空気汚染も当然ながらありません。

米のりの重大な秘密とは?

米のりは木工用ボンドと同程度の強度
米のりは木工用ボンドと同程度の強度
私たちが接着剤の米のりを使用する理由は、お米という天然素材でありながら、木工用ボンドと同程度の強度を持つことであることもありますが、お米の成分が変化して木材と非常に相性が良い素材であることも大きな理由です。
米は熱を加えることでアルファー化(高分子化)して、固まると植物繊維のセルロースに変化します。このセルロースというものが木材と同じような成分で、木材の接着剤に使用したときに、木材と一緒に膨張したり収縮します。そのため、木材と木材を接着したときにはがれにくい修正材となるのです。

米のりで接着された集成材は、キッチンのキャビネットや、室内ドアやクロゼットの扉などに使用しています。

キッチンキャビネット
キッチンキャビネット
室内建具
室内建具

大得工務店のモデルハウスでは、無垢材のフローリングと米のりで接着した修正材の建具できれいな室内環境を実現しています。昔ながらの天然素材を使用しているのに現代の建材よりも快適なお住まいを提供し、ご家族の笑顔と自然の未来の為に「誰もが」「普通に」「安心して」100年は住める家を建てたいと考えています。

大得工務店の家づくり | 大得工務店の施工事例 | もご覧ください。

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